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中国語検定4級受験の結果と反省

 去る6月22日の日曜日に市ヶ谷のコンファレンスセンターで中国語検定4級を受験しましたが、おかげさまでなんとか合格しました。
後にこの経験を自分だけで無く検定を受ける方の参考になるよう反省点をまとめておきます。
四級くらいでは、大したことありませんがが試験を受けるコツとなるとは思います。
また、これはおそらく二級までは通用するかもしれませんが、準一級、一級はまた別の学習法でないと通用しないと思うので二級を取得した後の状況で考えたいと思います。

【受験準備の流れ】

⚫︎通常の中国語教室では中国語を使った100字程度の自由作文をニャンコ先生が添削。それを解説してもらい、正確な中国語を完成する。
次にその文を暗記して朗読しニャンコ先生がチェック。

⚫︎受験一ヶ月前から試験対策授業にしてもらい、自由作文は休止した。

まず、下記に教材を絞り込んだ。

1.アスク出版「中国語検定4級トレーニングブック」
ヒアリング、発音、文法(作文含む)、長文読解、模擬テストで構成され
単元別に問題も多い。また必修単語が巻末にあり、重宝した。

2.中国語検定協会の過去問題:WEBページで過去8年分のpdfで問題と解答があり、ダウンロードした。しかしヒアリングの出題のデータと解答の詳細解説は別途有料で購入しなければならない。

⚫︎学習の手順は自宅で1のトレーニングブックをスケジュールを決めて理解して行く。理解不能や疑問点はノートにまとめておく。

⚫︎2の過去問を1日1回分を実際のTEST時間と同じ時間で解き、自分で採点。自分の弱点を把握して1のトレーニングブックで復習する。

⚫︎過去問の中の長文を辞書は見ないで日文訳をする。

以上を週1,2回の授業でトレーニングブックの疑問点、長文訳を先生に解説してもらい、受験対策をする。

以上が受験対策の主な流れだ。

【強みと弱点】

学習を続けるうちに次のように強みと弱点が解り対策をこうじた。

1.ヒアリング

⚫︎トレーニングブックにCD,DVDがついてるのでこれをやってみる。一問一答が48問、長文理解が8題ある。3回ずつやって見た。
⚫︎発声がゆっくりなので解りやすいが、聞き取れない単語や解らない単語があると全体が混乱することがあった。
主語が日本人の名前であると聞き取れないことが多い。なるべく身の回りの単語は覚えておくこと。日本人の名前に多い鈴木、山田などはあらかじめマークしておいた方が良い。

⚫︎実際の試験は一問一答が10問、長文理解が二題でそれぞれ5問ずつ出題される。
一問一答は基本例文集を覚えていればさほど問題はない。
長文を理解は
•いつ
•誰と誰(名前、人物にの属性や学年、年齢)
•どこで
•なぜ
•どのように
•何をした

以上をメモ欄に書き込んで置くと良い。設問もそんなに細かくない。
正解は一問一答、長文理解とも大体8割前後。

2.筆記、発音問題

⚫︎発音問題特に四声がまるでダメ。あてずっぽうに解答すると10問中、正答は4,5問。
これを完璧にしようとするとテストテクニック的には効率が悪いので考えないことにした。(語学としてはとても重要だがあくまで受験テクニックとして)

3.筆記:文法
⚫︎文法問題はほとんどが語順の理解。中国語の語順の法則を徹底的に頭に入れとけば大丈夫。副詞の位置の問題が多い。
正答は9割前後。

3.筆記:長文読解

⚫︎これも解らない語彙があると戸惑うがほとんどが読み取れる。解らない語も全体が解ればほとんど類推出来る。設問は6問でこのうち5問は文の前後に照らし合わせた文法的な穴埋め。純粋な内容の把握問題は一問だ。

5.筆記:作文
⚫︎作文はほとんどが基本文の出題だが、文の組み立てが解っても簡体字が正確に書けないと減点される。僕の場合は字が下手でニャンコ先生からも小学生以下だと怒られている。確かに字が下手というよりいい加減だ。これはかなり意識していないと命取りだ。
間違えた字を差っ引いて考えると完全正答は3割。減点法で行くと7割程度。

【その他のニャンコ先生の試験アドバイス】

⚫︎発音問題は今回は捨て、その分を他の問題で確実に点を取れるようマスターする。

⚫︎長文読解は先に設問を読む。

⚫︎選択問題は選択肢が半分が明らかに間違いであるから、残った二つから選ぶと正解の効率が良い。

⚫︎試験直前は新しい項目に挑戦せず簡単な準四級の過去問をやるとベター。復習になるし、自信がつく。


【本番試験場に臨んで】

会場はゆったりとしていると言うか、ちらほら空席も ある。出席率8割くらいか。
僕の席は一番前列のど真ん中だった。
最初にヒアリングが始まる。しょっぱなから聞き取れない語が頻出。
長文理解においては最初の問題文が良く聞き取れなかった。
ちょっと弱気になって筆記にとりかかった。発音問題は最初から感で解答。
文法と長文読解、作文にかけた。これはかなり簡単に思えた。
ほぼパーフェクトに近いと感じた。漢字も正確に書けたと思った。
時間が余ったので見返したら、大変な錯誤に気がついた。マークシートの記入がずれていたのである。自信を持って解答しただけに焦って大急ぎで全部消してマークし直すが、後10分しかない。幸い問題用紙に解答をメモしておいたのでそれを写す。ギリギリで間に合ったようだが機械的に写したので、。また重大な錯誤があったらどうしようかと、不安であった。

即日出た解答は出来なかったと思われたヒアリングは9割正解。筆記も発音抜かしほぼパーフェクト。だから余計に解答欄のケアレスミスは書き直したとは言え不安に繋がった。

このようにして結果的にはなんとか合格はしたが、あの程度のヒアリングが不安を感ずるようだと、まだまだであると思う。

【今後】

中国語の実力養成としては、従来の自由作文とヒアリングのアプリ教材を中心にしてなるべく語彙を豊富にしたい。同時に三級受験には四級でやったようにトレーニングブックと過去問に挑んで弱点を克服して行きたい。
次回試験は11月23日である。それまでどれだけこなせるか。最終的には来年いっぱいで二級を目指したいと思います。

※参考
アスク出版 中国語シリーズ


中国語検定試験過去問題




ニャンコ先生はこんなに丸くない。
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ニャンコ先生は怒るとこのくらいの勢い。
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