夜風のささやき

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断片的な思い出 小2の作文集から3

昭和41年5月7日

    子どもの日
           てづかはじめ

ぼくは、おばあちゃんのうちに行きました。そして本をかってもらいました。ラーメンをたべました。そしてけいちゃんとさんぽに行きました。
それからくるまでかえりました。そしてかぶとをだしました。
よるになってテレビをみてねました。

<先生のコメント>
たのしかったことはなんですか。

<解説>
これも、つまらない作文だが当時の一族が顧みられる。
つまり、僕はこどもの日に自宅の東村山から世田谷の経堂の祖母のうちに遊びに行ったのである。父はおそらく仕事で付き合えなくて、帰途だけ車で迎えにきてくれたのだ。
「けいちゃん 」という人が出てくるが、母の1番下の弟である。当時はまだ大学生だった。面白いのは叔父なのに、周りはみんな名前かニックネームで呼ぶので僕も「けいちゃん  」と呼んでいた。
現在はもう引退したが、大手新聞社で記者をしていた人である。この叔父はちょうど一回り上の同じ干支の戌年だった。
良く遊んでもらったり、虐められた記憶がある。
家に帰って、端午の節句の人形を押入れから出して飾った。小さな八幡太郎義家の人形と兜だった。
当時は一軒家で広い庭があったのに、なぜか鯉のぼりは無かった。どんな事情があったのか?

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