夜風のささやき

言霊 謎 狂気 廃墟 廃人

断片的な思い出 母とトウモロコシ

今回も母のエピソードである。小2時代の作文ではなく、半年前に書いたものだ。
中国語教室の宿題に自由作文がある。毎回、日本文を書きそれを中国語に訳したものをニャンコ先生に提出し添削してもらう。
その中に母の性格を物語るエピソードがあったのでそれを掲載する。なお、中国語はニャンコ先生の添削済みのもの。

日本文----------------------------
僕はトウモロコシには目がない。
小学校一年の頃、千葉に臨海学校に行った。
しかし僕はホームシックになった。
そして、お腹が痛いと仮病て宿にいた。
午後、宿内にトウモロコシの茹でるいい匂いがしてきた。
僕はトウモロコシがおやつに食べれると喜んだ。
そして、留守番の先生が、宿に残っていた生徒たちにトウモロコシを配った。
しかし僕のところに来たとき、「 手塚くんはお腹が痛いから食べては駄目 」と言われトウモロコシは食べれなかった。
これ程、悔しい思いをしたことはない。

前回のトウモロコシの話の後日談がある。
僕は家に帰り母に会うや否や泣き出した。
母はびっくりして「僕が一体どうしたのか」と聞いた。
僕は仮病をして、それが原因でトウモロコシが食べれ無かったことを話した。
母は「 男のくせにだらしがない 」と言った。
そして夜の11時だと言うのに近所の八百屋を叩き起こして、トウモロコシを山ほど買って来た。それを10本ほど茹でて「 さあ、好きなだけたべなさい」そのトウモロコシを全部食べさせられた。
次の日、本当にお腹を壊した。
その後一年間はトウモロコシは見るのも嫌になったのだった。

中国語訳---------------------

我非常喜欢玉米。
小学一年级的时候,去千叶的海滨夏令营。
当时,我突然就想家了。
然后,我就装病说肚子痛,留在了旅馆。
下午,旅馆里充满了香香的煮玉米味儿。
我满心欢喜的以为能有玉米当零食吃了。
然后,留守的老师开始给留在旅馆里的学生分玉米。
可是,分到我的时候,老师说,“手冢,你肚子痛,
不能吃”。
结果,我就没能吃到玉米。
没有比这更让我觉得不甘心的事了。
    
上次的玉米的话有日后谈。
刚我回家见母亲、就一哭起来了。
母亲吓一跳,“你到底怎么了?”。
我说、因为我在夏令营装病、所以没能吃到玉米了。
母亲骂我,“你是明明男人不争气”。
然后、晚上十一时候、她叫醒附近的蔬菜店买了很多玉米。她做十个玉米煮左右、说,“来啊、吃你喜欢的”。
让我吃完了这个玉米全部。
第二天、我真就闹肚子了。
以后一年间、我不想看玉米了。

<解説>

母はこのように、大胆できつい性格で僕は女々しかった。このエピソードは頭に焼きついている。
母は今年で80を超えたが、性格は変わらず50も半ばを過ぎた僕をだらしがないと罵る。
それについては一言も言い返すことはできない。

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